2018/02/10 04:44

一口に“農業”と言っても、実に様々な栽培方法があります。
その中から私たちが『自然農』を選んだ理由は、

誰でもできる、永続可能な農法だから。


人の手で管理し、
ひとつひとつ目で見て確かめ、
畑の草花や虫たちにも話しかけながら育てた野菜の味は、
素朴でありながらも自然の豊かさを感じられる、奥深さがあります。


『耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵としない』

畑を耕さずに農作物を育てるなんて考えられない現代社会のなかで、
実際に不耕起で何十年も農業を続け、美味しくて立派な野菜を作っている方がたくさんおられます。
Yokozawa Farmのさつまいも畑は収穫の時にスコップを使用しますが、
その後は畝の崩れた部分を補修するだけで、次のシーズンもそのまま耕さずに畝を再利用します。
耕さないことで其所に生えていた草の根が残り、
土の中の小動物(モグラやネズミ、ミミズ等)や微生物たちの棲み家が保たれ、
それらすべての生き物たちが最高の土作りをしてくれるのです。

土の中の環境が整っていれば、
作物に必要な栄養素は自然にバランスよく作られ、
私たちが肥料を与えなくとも、野菜は元気に育ちます。
その栄養素の原材料として、刈った草を敷く「草マルチ」があります。
草マルチは、土の中の生き物を土の外の気温や気候の激しい変化から守るだけでなく、
土の中の小動物や微生物たちの餌となり、分解され、豊かな土へと生まれ変わります。
ビニール等を使用すると最後はゴミになりますが、
草マルチは畑に生えている草を敷くだけなので、とってもエコロジー。

作物の葉を食べる虫も現れますが、その虫を捕食する生き物もいます。
そしてその生き物たちの多くは、草の中で暮らしています。
そのため、畑に生える草も一つとして無駄なものはなく、
自然の生態系のバランスを保つために、必要以上に取り除くことはしません。
除草剤や農薬は、私たちにとっては無縁です。

植物の生育が早い夏場は、ものすごい勢いで草が伸びます。
農作物の生長を妨げてしまいそうな草を鎌で刈るのは大変ですが、
手作業ならではの細やかな目配り気配りで、一本一本生長の具合を見ながら、
暑すぎたり乾燥して弱っている苗に刈った草を少しかけてあげたりできるのは、
まさしく親心と同じで、楽しく幸せなひとときでもあります。



冬の間は干し芋作りが忙しく、なかなか畑の様子を見に行く時間もありませんが、
3月には苗床の準備を整えて畑の手直し(排水の調整や畝の補修)も始める予定。
ゴールデンウィーク頃に始まる植え付けが待ち遠しいです♪

干し芋の製造は3月上旬までの予定ですが、気温や気候の様子を見ながら最終判断いたします。
この冬まだ干し芋を食べていない、という方は、ぜひお早めにご注文ください。